フランスの洗濯の方法!洗剤の選び方や洗濯機の使い方&注意点まとめ

フランスの洗濯用洗剤

フランス生活でまず戸惑ったことの一つに、洗濯があります。
ちなみにまず、洗濯機がキッチンにあることに戸惑いました。
(おそらくヨーロッパでは一般的)

「フランスの洗濯の方法って日本と違う?」
「洗濯用の洗剤はどう選べばいい?」
「洗濯で気をつけることってある?」

ハマコネコ

うっかり洗濯機を壊したりしないか心配だにゃ・・・

本記事ではこのような疑問にお答えしていきます。
これを読めば、フランスでの洗濯はもう怖くありません!

※ それぞれ細かくご紹介しているので、「洗濯の方法だけ見たい!」などの場合は目次を使って飛んでくださいね。

目次

フランスの洗濯概要|硬水対策が重要

フランスでの洗濯の方法は、基本的には日本と同じステップです。

  • 洗濯機に洗濯物を入れる
  • 洗剤や柔軟剤を入れる
  • 洗濯モードを設定する
  • スイッチオン!

ただし、日本とフランスの水道水の違いによって注意点があります。

日本の水道水は軟水ですが、フランスの水道水は硬水です。
硬水はカルシウムとマグネシウムの含有量が高いため、日本と同じように洗濯をしても洗剤の洗浄力が落ちたり、石灰が溜まって洗濯機の故障に繋がったりするようです。

そのため、フランスでの洗濯では以下の特徴があります。

  • 洗濯機の水はお湯(40℃前後)になる
  • 石灰が溜まらないようにする薬剤を併用する必要がある(カルゴン:後述します)
  • 洗濯時間が長い

※ いずれも硬水ならではの対策なので、フランス以外の国でも水道水が硬水なら同様かと思います。

洗濯時間は、コットン素材の洗濯モードで「3時間」と表示されたので最初は「ええ!?」となりました。。
どうやらこれが標準的なようです。
合成繊維モードや手洗いモードなど洗濯時間が短いものもあるので、お使いの洗濯機のモードをチェックしてみてください。

ハマコネコ

我が家は最終的に「洗濯が2時間くらいの合成繊維モード+場合によって乾燥」で落ち着いたにゃ。

フランスの洗濯用洗剤の種類

フランスでの洗濯で必要な洗剤と、使えると便利なプラスアルファの洗濯グッズについてご紹介します。
これを読めば、フランスで洗濯をする準備は完璧です!

必ず使用するフランスの洗剤類

我が家で使用している洗剤はこちらです。

フランスの洗濯用洗剤

左から順に、

  • Cajoline/カジョリン(柔軟剤)
  • Calgon/カルゴン(カルキ対策剤)
  • ARIEL/アリエール(洗濯用洗剤)

です。
順番にご説明しますね。

柔軟剤

柔軟剤は、洗濯物をふんわりと仕上げるために使用するものです。
本来はマストアイテムでは無いと思いますし、普段は使用していない方もいらっしゃるかもしれません。

でも、硬水で洗濯をするときに柔軟剤を使用しないとゴワゴワになるんです。。

もしかすると温度設定や洗濯モードによって、ゴワゴワを回避することもできるのかもしれません。
少なくとも私が約1年半フランスで暮らしてきた中では解決策は見つかっていないので、柔軟剤は必須アイテムと考えています。

私はこの懐かしいクマちゃんと優しい香りが好きで、Cajolineの青を愛用しています。

ハマコネコ

フランスのファーファなのかにゃ?

日本でも有名な商品だと、「Lenor/レノア」もよく見かけます。

カルキ対策剤

これは日本には存在しないものですね!

硬水の影響で洗濯機の配管が詰まらないように、必ず使用しましょう。

この「Calgon/カルゴン」という商品はどのスーパーでも必ず置いてあります。
私は液体を使用していますが、1回分が個包装の錠剤になったものも四角い箱で売っています。

どちらを使用しても大丈夫ですが、フランスの洗濯ではカルゴンを忘れない!ということを覚えておいてくださいね。

洗濯用洗剤

洗剤は日本と同じように液体/粉末/キューブがあります。

私は日本でもキューブタイプのアリエールを使用していたので、フランスでもこれを選びました。
もちろんこれ以外にも洗剤の種類はたくさんあるので、お好みを探してみてくださいね☆

場合によって使用する洗濯グッズ

使用はマストではありませんが、よくスーパーで見かけるおすすめ洗濯グッズをご紹介します。

フランスの漂白剤と色落ち防止シート

左から、

  • Vanish BLANCO/ヴァニッシュブランコ(漂白剤)
  • DÉCOLOR STOP/デカラーストップ(色移り防止シート)

です。
どちらも商品名に英語が入っていて、フランス語初心者にとってはわかりやすく感じました。。

漂白剤

白い服は他の洗濯物と分けて、この漂白剤を使用して洗濯するようにしています。

これは使用することを強くオススメします。
なぜかと言うと、硬水の影響で白い服は洗濯する度にどんどんくすんでしまいます!
青っぽい、灰色っぽい感じになっていくんですね・・・

ハマコネコ

最初の頃は色落ちの影響かと思っていたけど、そうではなかったにゃ。。

私が愛用しているユニクロの白いエアリズムブラトップは、2着とも肩紐部分が灰色になってしまいました。
本体はややくすんでしまった感じです。
それがあったので色々と調べて、漂白剤を使ったほうがいいということを知りました。

これを使い始めてからは、白いTシャツやYシャツもくすまずキープできているような気がします!

このVanishは粉剤が1回分ずつ包装されて入っているので、洗剤の投入口に入れて使用しています。

(ちなみに液体カルゴンも洗剤投入口に入れます。
 漂白剤を使用する時はバッティングしないようにカルゴンをPreWashのところに入れたりしています・・・正しいかは不明ですが、ちゃんと効果は出ているようです。。)

フランスの洗濯用漂白剤
中身はこんな感じで個包装されています

ぜひ白い洗濯物にはぜひ漂白剤も使用してみてくださいね。

色移り防止シート

この呼び方が正しいのかわかりませんが・・・
こちらもスーパーの洗濯用品コーナーでよく見かけるグッズです。

色移りを防止するためのグッズではありますが、絶対色移りしないという保証はありません。
ですので、そもそも「絶対色落ちしそうだな」と思う洗濯物や「色移りしたらやだな」と思う洗濯物は分けて洗ってくださいね。
「そこまで重要じゃないけれど、色の濃いものを一緒に洗濯する時」にはこのシートがオススメです。

私は白系のタオル類(最悪色移りしてもいいやと思うもの)と濃い色のトレーナーを一緒に洗濯する時に使ってみました。
すると、洗濯後のシートは黒っぽくなっていたんです!
シートが濃い色素を吸収したことによって、色移りがしにくくなったと思われます。

これは推測なんですが・・・お湯で洗濯されることによって色落ちしやすい可能性があると思うんですよね。
ですので、気になる方はこういった色移り防止グッズは日常的に使用してもいいのかなと感じました。

使い方は簡単です。
1回分がシート状になって入っているので、それを洗濯物と一緒に放り込みます。

フランスの洗濯用の色落ち防止シート
柔らかい和紙のようなシートが入っています

フランスの洗濯機の使い方

さて、洗剤類の準備ができたら、あとは洗濯機の使い方がわかれば洗濯ができます!
もう一息です!

私のアパルトマンにある洗濯機は、「Electrolux」というメーカーのドラム式。
入居した2021年にオーナーさんが新品を設置してくれたので、画面表示など機能は新しめかと思います。

フランスのドラム式洗濯機

ででーん。
こちらが我が家の洗濯機です。

ハマコネコ

Electroluxは日本だとコードレス掃除機が有名かもにゃ〜。

洗濯機の使い方はメーカーによって異なります。
正しい使い方については説明書を読んだり、品番でネット検索するなどしてご確認ください。

とはいえ、洗濯機に書かれているフランス語などは共通している部分もあると思います。
私の洗濯機の使い方も参考にしてみてくださいね◎

洗剤・カルゴン・柔軟剤を投入する

フランスの洗濯機の洗剤投入口

左上の洗剤投入口を開けると、こんな感じです。

左から、

  • PREWASH(予洗い?)
  • WASH(洗剤)
  • SOFTENER(柔軟剤)

と記載されています。

私は基本的に以下のように投入しています。

  • PREWASH →何も入れない
  • WASH →液体カルゴン:適量
  • SOFTENER →柔軟剤:MAXの位置まで

    ※洗剤はキューブタイプのアリエールを洗濯物と一緒に入れる

別途ご紹介した漂白剤を一緒に使用する時は、カルゴンをPREWASHに入れて漂白剤をWASHに入れています。
PREWASHの使い方が合っていない気もしますがご了承ください。。

なお、WASHに粉末を入れる場合はWASHの中にある三角のパーツを上にひっくり返す必要があるのでご注意ください!

ハマコネコ

ひっくり返すのを忘れたら、洗濯後に粉末がほとんどそのまま残ってたにゃ。。

洗濯モードを設定する

洗濯物を入れて洗剤・カルゴン・柔軟剤類を投入したら、スイッチを入れて洗濯モードを選択します。

フランスの洗濯機の洗濯モード

画像中央付近にある「Marche/Arrêt」と書かれた横長のボタンがスイッチです。
訳すと「動かす/止める」です。

スイッチを入れて、左側の丸いダイヤルを回すと洗濯モードが選択できます。
モード毎に右側のモニターに洗濯温度、所要時間、回転数、最大容量が表示されます。

私がよく使用する洗濯モードの概要はこちらです。

  • Coton:綿製品。洗濯時間は約3時間
  • Synthétique:合成繊維。洗濯時間は約2時間
  • Délicats:デリケート素材。洗濯時間は約1時間で、温度も低め
  • Laine:ウール、手洗い用。洗濯時間は約1時間で、温度も低め、回転数も少ない

基本的には綿も合成繊維も一緒に洗うので、洗濯時間が短めの「Synthétique」を利用します。
手洗いしたいけど本当に手洗いまではしなくていいかなっていう衣類は「Laine」で別途洗濯します。

他のモードは使ったことがありませんが、「Rinçage」は「すすぎモード」なので利用したい場面が出てくるかもしれませんね。

※ この段階で洗濯を開始したい場合は、右端にある「再生ボタン」のようなスイッチを押すと動き出します!
  乾燥モードを追加したい場合は、まだボタンを押さずに次の項目をご参照ください。

乾燥モードを設定する

洗濯に続けて乾燥モードを使用したい場合は、追加で設定をします。

フランスの洗濯機の表示パネル

オレンジ色で「Mode/Séchage」と書かれているボタンを押すと、おすすめの乾燥時間が液晶表示に自動追加されます。
洗濯モードにもよりますが、大体乾燥で3〜4時間追加されます。

もし乾燥時間を自分で設定したい場合は、「Mode/Séchage」を押してからその上の「Minuterie」を押すと10分単位で時間が設定できるので、希望する時間になるように何回か押してください。
なお、私は使用したことがないのですが、さらにその上の「Niveau séchage」は「乾燥レベル」というボタンなので乾燥の強度を選択できると思われます。

乾燥時間を追加したら、右端にある「再生ボタン」のようなスイッチを押すと、洗濯&乾燥が始まります!

ハマコネコ

モードや時間の設定がうまくいかなかったら、一度電源を切って落ち着いてやり直すにゃ!
我が家の洗濯機は、触らずに放置していると勝手に電源が切れるにゃ。

おまけ:フランスに洗濯ネットはあるけど日本から持参推奨

私が日本から持ってくればよかった〜と思っているものの一つに「洗濯ネット」があります。

フランスで探し回ったところ、「Monoprix/モノプリ」というチェーンのスーパーで見つけました。
(少し大きめのキッチン用品/掃除グッズ/ベッドリネンなどが置いてある店舗にあります)
他にもハイパーマーケットと呼ばれる大型のスーパーやホームセンターにもあるのではと思います。

見つけることはできたのですが、日本の洗濯ネットほどサイズの種類も無く目も粗いです。
日本の方が明らかに良質な洗濯ネットが手に入りますので、買っていくことをオススメします!

まとめ

フランスでの洗濯の方法や注意点について、ご理解いただけましたでしょうか。

日本と違う点としては、とにかくカルゴンを忘れないことが大切です!
それ以外は所要時間や温度などの特徴はありますが、基本的に日本の洗濯機と同じです!

私も最初の頃は洗濯機に書かれたフランス語を見てフリーズしてしまっていましたが・・・
意味が分かれば使い方は同じなので、怖いことはありません◎

本記事がフランスでの洗濯ライフの手助けになれば幸いです。

フランスの洗濯用洗剤

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